薬剤師

薬剤師の仕事とは

薬剤師は、国家試験を受け合格者のみに与えられる資格で、医師の処方箋に従って病院や薬局で薬を調剤したり、製薬会社などで新薬の研究・開発などに従事したりする薬事衛生のスペシャリストです。

最近では、調剤だけにとどまらず、アレルギー歴や体質、患者の服薬状況の記録と照合したり服薬指導をおこなったりするのも、薬剤師の業務のうちです。
また、調剤を行わない一般用医薬品を販売している店舗でも販売する薬剤の種類によっては薬剤師の配置が義務づけられています。

薬剤師になるためには

薬剤師になるためには薬学系の大学に入学しなければなりません。
総合大学の薬学部か、薬科大学ということになります。
注意したいのは、薬剤師になるためにはこれまでは4年間の勉強でよかったものが、2006年から医学部と同じ6年間必要になったということでしょう。

このことで薬学部に入学希望者は2割から3割減少していると言われています。
また、医学部や歯学部と同様に授業料は高額で、私立大学の場合は最低でも1000万円以上、国立でも400万円以上必要になります。

授業料の関係から国立大学への進学を希望する人も多いのですが、一般的に国立大学よりも私立大学の方が薬剤師試験の合格率は高い傾向にあります。
なぜなら、私立大学は薬剤師試験の合格率を売りに受験生を獲得しようと考えていているからです。
そのため、私立大学の多くが国家試験対策講座などを充実させて合格率を競っているのが現状です。
中には最終学年時、試験対策にみっちりと1年間を使い、規定の成績に達しない学生は国家試験を受験させない大学もあるくらいです。

反対に、国立大学は学生の自主性に任せているところが多く、その上、国立大学の学生は研究のために大学院に半数以上が進学するため、合格率は私立に比べると低くなるそうです。
ちなみに、薬剤師国家試験の合格率は例年80%程度で、女性が6割を占めます。

主な就職先

就職先ですが、やはり薬局や病院、診療所などの医療関係が最も多くなっています。
具体的な就職先は求人情報をみるのがてっとり早いと思います。

また、製薬会社への就職がする人も増えてきています。
そして、最近非常に積極的に薬剤師を雇用しているのがドラッグストアです。
その背景にはOTCがあります。

OTCとはこれまで医師の処方箋なしでは手に入れることのできなかった薬をドラッグストアなどで処方箋なしに購入できるもので、OTCのなかでも大一類医薬品と呼ばれるものは購入に際して薬剤師の説明義務があるため、最低一店舗に一人は薬剤師をおかなくてはならないからです。
その他就職先としては、化粧品会社など薬剤の知識を活かせる分野のほか、学校薬剤師としての活躍の場があります。

薬剤師は女性の多い業種ですが、収入面では一般のOLと比べると高めとなっています。
安定した需要がある資格ですが、その一方で一般用医薬品の販売では、薬剤の種類によって登録販売者との棲み分けがおこなわれており、薬剤師にはいっそう専門性の高い業務が求められる方向にあります。